【社長日記 バックナンバー】 2007/7/23 ~ 2008/11/14

【社長日記】 2008/11/14 「素晴らしい人々との出会い」

忙しさにかまけて更新をしばらく休んでしまいました。間を空けると取り掛かり難くなったり、またそれだけのテーマが見つからなかったりしてしまいますが、今回はとても嬉しいことがあったので書かせて頂きます。

この度縁がありまして、初めて“後山(うしろやま)”という地区で建築をさせて頂き、11月8日、9日と完成内覧会を開催致しました。私は25歳で東京からこの地に戻り、以来33年、南魚沼では上は二居から下は浦佐までほとんどの地域で建築をしてきました(長岡や県外にも行ってはいますが)。車で5分も走れば必ず自分の関わった建物があるというのが自慢でしたが、後山にだけはそれがなかったのです。

後山、S様邸

5月の旧家屋の解体から始まり、約半年間後山地区にお邪魔しましたが、驚いたことにこの期間中、苦情が1件もありませんでした。解体の音がうるさい、ホコリが立つ、車の停め方が悪い・・・。どんな場所でも、気を付けていても必ず一度や二度はお叱りを受けて謝罪に伺うというのが私の仕事のひとつだったのに、この地区ではそれが一度もなかったのです。

仕事をさせて頂いている間も、完成後の内覧会の時も、地区の方々に「お世話になります」「ご迷惑をお掛けします」と声をかけると、「いえいえ、よく頑張りますねぇ」「お互い様だこっつぉ(お互い様ですよ)」「どんどん良い家になってきますね」と、いつもこんな励ましやお褒めの言葉が返ってきました。もちろんお施主様からもねぎらいの言葉をかけて頂き、社員、職人、協力業者、皆が張り合いを持って気持ち良く作業に取り組むことができました。

後山地区は高台の盆地状の地形で、他の地区とは少し離れており、昔からのコミュニティーがそっくり残っています。伺うところによれば、この地区では嫁姑の確執だとか意地悪をされたとかいう話はほとんど聞かないそうです。もちろん子供たちが悪い子に育つなんて話も、よその国の出来事のようだといいます。夏の盆踊りや冬の餅つきなどは、地域を挙げての一大行事だそうです。ちょうど内覧会の最中も『そば打ち大会』を企画したとのことで(今年が初めての開催だったそうです)、私たちもお呼ばれをしてきました。

そば打ちの様子

切る時も真剣

前日に後山小学校で、地域で採れたそば粉を使って、地域の男性が15人くらいで150人分のそばを打ちました。女性たちはそばつゆ、天ぷら、けんちん汁を作って振舞ってくれました。地域の人々が集まって皆でおそばを食べ、演芸大会を催し、とても盛大な会でした。これを見ていても、この地域の暖かさが伝わってきます。

良い地域で仕事をさせて頂いたことに心からの感謝の意を表し、今回はこれでペンを置きたいと思います。


- - - - -


【社長日記】 2008/06/26 「景勝出生の地にて思う」

6月中旬に、上杉景勝(旧姓・長尾)の出生地と言われる南魚沼市(旧塩沢町)の樺之沢城跡に行って来ました。地元の人に道を聞きながら向かったのですが、地元の人もよくわからなかったようで、夕方6時過ぎに着いて登り始めました。

二の丸跡地

空濠を経て三の丸、二の丸と続く細い道を登り、胞衣塚(景勝が生まれた時に使った、今で言う“おくるみ”を納めた塚)を過ぎ、更に登っていくと林の中から突然開けた場所に出ました。そこが一の丸の跡地でした。

一の丸跡地

ここから見える景色は絶景です

まさに上田の庄が一望できる絶景の場所で、裏側は急なガケになっており、守りを固めるにはもってこいの場所だと感じました。また、それぞれの跡地に“樺桜”という、ここにしかない種類の桜がたくさん植えてありました。戦国時代の山城という感じがよくわかりましたし、そんな中で桜が咲いて武士達の心を癒したのだろうと思うと感慨深いものがありました。

ここにしかない“樺桜”という桜

ただ、行ってみての感想なのですが、駐車場には「天地人」の旗がたくさん立っているのに、登り始めてからの道は人が一人歩くのがやっとの狭さで、草は刈ってあるのですが整備はほとんどできていない状態でした。順路の標示も解り辛く、観光客が来た時にどう感じるかと考えると、とても残念です。大河ドラマ「天地人」の放映まであと半年を切りましたが、もう少し手を加える事が出来ないのでしょうか。薄暗くなった道を戻りながら、そんな事を考えました。


- - - - -


【社長日記】 2008/06/24 「来年のゴールデンウィークに向けて」

先の話で恐縮ですが、来年のゴールデンウィークに飯綱山古墳群を見てみませんか?

実は私は、生まれ故郷の南魚沼市余川の飯綱山に、こんなに素晴らしいところがあることを知りませんでした。私共の会社から距離にしてわずか500mくらいしか離れていないのに、行ったことがなかったのです。今年に入って大型バスが停まり観光客が大勢みえていたので、何があるのかな?と、連休の時に行ってきました。

新緑が美しいブナ林

ブナ林の中にひっそりと佇む女塚

古墳群ですので、大きな男塚(以前に新潟大学の教授が発掘調査を行ったので、真ん中が掘削されブルーシートが掛かっています)と、形の綺麗な女塚(ブナ林の中に綺麗な円形で残っています)があります。その間が遊歩道(いまひとつ整備が行き届いていませんが・・・)となっていて、その脇にとても可憐なカタクリの花が咲いています。

可憐なカタクリの花

ナラ林の足元一面がカタクリの群生地です

このようにカタクリが群生しているところを私は見たことがありません。写真では解りにくいと思いますが、樹齢50年以上のナラの木の足元一面がカタクリ畑となっています。これは見事です!

遊歩道を上ると、上ノ原の「お松の池」まで行けますが、カタクリの群生を見るだけでも価値があると思います。灯台下暗しで恥ずかしいのですが、是非ご案内いたします。


- - - - -


【社長日記】 2008/05/08 「NHK大河ドラマに想う」

来春から放映のNHK大河ドラマが『天地人』に決定しました。

『天地人』の主人公の直江兼続公と君主の上杉景勝公は、私達の住む六日町の生まれです。少年期はともに六日町で過ごしましたが、景勝公が上杉謙信公の養子となって春日山城に入ることとなり、一緒に兼続公も六日町を発ちました。兼続公は、謙信公より薫陶を受けて「義」の精神を基に景勝公を助け、上杉領内の民に「愛民」の精神で接し、豊かな越後を造りました。

ナンバー2としてトップを助け、常に補佐役としての立場をわきまえて、領民のためという大儀に立ち、誠心誠意取り組んだこの姿勢に、私は深い感銘を受けました。私もこれからの人生を、出来るならば謙信公、景勝公、兼続公のように「義」と「愛」を柱に据えて生きていきたい・・・。57歳という年齢になって今更とは思うけれど、人生の指標として「義に生きる」ということの大切さを改めて思い知らされました。


長尾政景公の墓
鬱蒼とした杉林の中に佇む、長尾政景公(景勝公の父)のお墓


坂戸山と魚野川
長尾家の居城のあった、六日町のシンボル坂戸山と魚野川


南魚沼市役所入り口
旧六日町、南魚沼市役所の入り口に立つ、上杉景勝公と直江兼続公のレリーフ


上杉景勝公と直江兼続公のレリーフ
左が上杉景勝公、右が愛の前立ての兜を持つ直江兼続公


NHK大河ドラマ『天地人』


- - - - -


【社長日記】 2008/03/21 「南魚沼にも遅い春がやってきました」

私共の住む南魚沼市は、日本一の豪雪地帯と言ってはばかりません。毎年冬になると3メートル近い(時には4メートルを超える)雪が降ります。昨日50センチ、今日30センチ、明日は70センチ・・・と、降った雪の量を足して表す“累計積雪量”は、20メートルを超えることもあります。

そんな豪雪地帯にも、ようやく春がやってまいりました。私たちの地域で一番に感じる春は、日当たりが良くて雪消えの早い場所にフキノトウが芽を出すことです。これを収穫し、フキノトウ味噌や天ぷらにして食べる時、この苦味をとてもいとおしく感じます。

芽を出したフキノトウ

フキノトウ

都会からの旅行者たちが旅館などでフキノトウを食べ、「美味しい!」と感嘆の声を上げることがありますが、私はそれを少し冷めた見方をしてしまいます。なぜならば、フキノトウの苦味を本当の意味で美味しく感じられるのは、この雪国で雪と戦って春を迎えた者にしかわからない安堵感、喜び故だと思うのです。偏屈だと言われてしまうかも知れませんが、これが私の考えです。

坂戸山

六日町のシンボル坂戸山は、長尾景勝(後の上杉景勝)や樋口与六(後の直江兼続)が生まれた坂戸城があった山です。この坂戸山にも雪崩が始まりました。こうなると、一日ごとに春の兆しが現れ、山が緑に覆われて、いよいよ山菜のシーズンとなります。フキノトウに始まり、木の芽、たらの芽、わらび、ぜんまい等々、とても豊富な山の幸が食卓を飾ります。一年を通して一番良い季節ですので、是非遊びにいらしてください。山菜を肴に、一盃やりましょう!


- - - - -


【社長日記】 2007/12/05 「カーブスの『フード・ドライブ』」

昨夜からの降雪で、一晩にして山はもちろん里まで真っ白に雪化粧をしました。もう12月ですので、やむを得ないかなと思っています。12月といえば、昔からの行事で「歳末助け合い運動」というものがありますが、今回は新鮮な話題を提供します。

以前、私達が「健康」をテーマに建設業に取り組んでいるというお話をしました。そして、その健康を維持・創出するため、女性専用のフィットネスクラブ『カーブス』を六日町駅西にオープンしました。

この「カーブス」という名前は、“カーブ(女性の体のライン)”の複数形に由来しています。アメリカで十数年前にスタートし、現在はアメリカ全土に普及しています。またアメリカという国では、豊かな人たちは必ずボランティアを行うという風習が根付いています。そこで毎年行われている『フード・ドライブ』というボランティア活動を、日本のカーブス約500店舗でも一斉に行いました。

『フード・ドライブ』とは、皆で家庭にある食料品(賞味期限に余裕のあるもの)を持ち寄り、困っている女性達にプレゼントしようという運動です。先月1ヶ月間、取り組んで参りました。ちまたでは赤福の賞味期限の改ざんに始まり、大手FCチェーン、マクドナルドやローソンまでがとても不可解な行動をしています。そんな中、カーブスのメンバーさんたちからは続々と食料品をお持ちいただき(もちろん賞味期限切れのものは1つもなし)、置場がたちまち溢れるようになりました。また、FMゆきぐにさんからも広報活動を行っていただき、メンバーさん以外の方も食料品をお持ちくださいました。米、餅、蕎麦やうどん等の麺類、カニやシーチキン等の缶詰類、海苔、お茶漬け、チャーハン、スープ等のレトルト食品、砂糖、醤油、めんつゆ等の調味料、サラダオイル、乾燥椎茸、昆布、柿の種や水ようかん等のお菓子類・・・。全量を計測したら240kgもあり、驚いてしました。皆さんのお気持ちが伝わり、とてもありがたく思いました。収集活動は11月いっぱいで締め切り、12月3日に、上越市の母子生活支援施設『みこころ荘』にお届けして参りました。

カトリック高田教会

みこころ荘はカトリック高田教会の敷地の中にあり、他にも特別擁護老人ホーム『さくら聖母の園』、ショートステイ、デイサービスセンター、地域包括支援センター、居宅介護支援事業ケアハウス、保育所、そしてフランシスコ第三会マリア園等、たくさんの施設の中にありました。この施設は、DV(ドメスティック・バイオレンス)等で居場所を失った母子が市役所等の紹介で入居しているところで、現在は15世帯が入居されているそうです。イタリア人のカンドウチ・マリオ・タルチシオ神父さん、そして施設長の佐藤夏樹さんにお渡しして来ました。神父さんはイタリアの方なので、言葉が通じないのでは・・・などという心配は無用でした。45年も日本にお住まいだそうで、「六日町から少し早いサンタクロースがプレゼントを持って来てくれました、ありがとう」と、施設長よりも流暢な日本語を話しておられました。

食料品を神父と施設長へお渡し

また施設の方で気を利かせて、UX新潟テレビ21と上越タイムスに連絡を取って下さり、2社が取材にみえていました。テレビの方は当日の夜に放映されたようですし、上越タイムスには近日中に掲載されるかと思います。少し照れくさいような気もしましたが、大勢のメンバーさんたちの善意をお届けしたわけですので、しっかりと対応して参りました。カーブス六日町店長の南雲純子と二人で行ってきたのですが、帰りの社中には、なんとも言いがたい満足感が漂っていました。

これまでに私達が行ったボランティアは、三条市の水害の泥上げ等に社員全員で参加したこと、そして、中越地震の際には山古志村の中山隧道の記録映画『掘るまいか』を上映して、収益金を当時の山古志村長(現衆議院議員)長島忠美さんにお届けしたことです。小さなことでもいいので、これからも自分達にできるお手伝いを続けていきたいと思っています。


- - - - -


【社長日記】 2007/10/26 「健康について」

10月も下旬となり、紅葉した山々に秋の陽射しが本当に美しい今日この頃です。スポーツの秋とも言われますが、皆様は何かスポーツをやっておられますでしょうか。かくいう私も最近はゴルフをやめ、ほとんど運動をしなくなっていました。56歳となり、まさに中年一直線、メタボリックシンドローム予備軍となっていました。

昨年秋に、十数年前にアメリカでスタートし大評判を呼んでいる女性専用フィットネスクラブ『カーブス』のことを知りました。家庭において女性は間違いなく太陽であると思いますが、その女性が体調を崩したりすると、家の中が暗くなってしまいます。私も実体験として強く感じていたものですから、なんとか女性に元気でいてほしいと思っていました。昨今の医療費の大幅な伸びに危機感を持っている一人としてなにかお手伝いできる事はないだろうか、地域に貢献できることはないだろうかと考えていましたので、まさにこれだ!と思いました。

以来『カーブス』に取り組み、今年の4月にオープンしました。それ以来約半年が経過し、多くのメンバーさんに支えられ、3人の女性スタッフとともに頑張ってまいりました。メンバーさんの声としてインパクトのある言葉は、坑うつ剤や睡眠剤がいらなくなったなどから始まり、体が軽くなった、引き締まった、ストレスがなくなったなど、たくさんの嬉しい言葉を頂きました。私も春以来カーブスのワークアウト(マシンを使った筋肉トレーニング)に取組んで、体重で5kg減、体脂肪率4%減を達成しました。まだまだだと思っていますが、「継続は力なり」、頑張ります。

来年4月の医療保健制度の改正に伴って、メタボリックシンドローム対象者及び予備軍の保健指導が義務化されます。私達はこの地域での女性の生活習慣病対策を進めていくことにチャレンジしようと思っています。
私はこれからも健康住宅の提供を主として“健康”をテーマとした一連の流れをプロデュースしていきたいと考えています。

今、カーブス六日町店では「広げよう筋トレの輪」キャンペーンを実施しています。興味をお持ちの女性はお問い合わせ下さい。

カーブス南魚沼六日町 025-773-6311


- - - - -


【社長日記】 2007/8/21 「涼感一服」

魚野川

鮎

コシヒカリ

お盆を過ぎたというのに、まだまだ暑い日が続きますが、涼感献上。

私達の南魚沼市は、中央に『魚野川』という、信濃川の支流が流れています。その名の通り、とても魚種の豊富な清流です。

私も趣味のひとつとして、投網で鮎を獲っています。ここ3,4年はとても不漁でしたが、今年は違います。8月1日の解禁を心待ちにしていましたが、忙しさのため、初漁に出たのは8月5日だったと思います。以来、4回ほど漁に出ましたが、型の良い鮎が獲れています。

石コロだらけの河原を、重い網を持って歩き、ポイントに投げ込みます。網をたぐり寄せ、銀鱗が光ったときの喜びは、えも言われません。かなり疲れますが、その疲れの心地よさは、収穫の喜びで倍加されます。まだまだ鮎釣りのシーズンが続きますので、是非南魚沼市に遊びに来てみてください。

冬季には豪雪が地域を襲いますが、その雪が作り出す清浄な水、そしてその水が日本一の『コシヒカリ』を育み、また、名酒『八海山』を造り出します。それに鮎の塩焼きがあれば最高!

事前にご連絡をいただければ、準備して歓待いたします。是非、遊びに来てみて下さい。


- - - - -


【社長日記】 2007/8/1 「お六流し」

お六流し

7月27~29日、六日町まつりが開催されました(写真の一番右が私です)。今年から日程が変わって、ちょっと変な感じがしましたが、お天気には恵まれました。

私は27日の7時から始まったお六流しに参加して来ました。思い起こすと中学の同級会の幹事長を仰せつかった2000年、ミレニアム同級会に向けて盛り上げようということでお六流しに参加して以来、今回で8回目になります。もう毎年恒例のようになり、いつものメンバー26名程で参加しました。最初は気恥ずかしいような気持ちで始めましたが、踊っているうちに興に乗ってきてとても楽しい2時間でした。中学時代の仲間と40年も経った今でもこんな形で交流が続いているということは素晴らしいと思います。

2009年のNHK大河ドラマに『直江兼続』が決定しました。兼続の幼名『お六』からとった『お六流し』、今回は特に感慨深いものがありました。


- - - - -


【社長日記】 2007/7/23 「ごあいさつ」

美人林-2

はじめまして、川辺哲夫です。新潟県南魚沼市で工務店を経営しています。

まずもって、中越沖地震の被災者の皆様に心からお見舞い申し上げます。

私達の南魚沼市でも震度5強でしたので、前回の中越地震の時と同様に大きな揺れでした。でも私達の地域は大きな被害は出ませんでした。TV画面に映し出される被害の状況は、3年前をまざまざと彷彿させるものでした。

3年の間に、地震、大雪(2年連続)、小雪(私達の地域ではこれも災害なのです)、そして、また地震。たて続けに自然災害に見舞われています。

こんな時だからと、松之山(現十日町市)の美人林に“癒し”を求めて行って来ました。自然の創り上げた造形美に、しばし感嘆!!被害は嫌だけれど、自然は素晴らしい。

私事ですが、南魚沼市君帰のアリゴ山に450坪ほど農地を借り、ブナを育てています。実生から始め、樹高5mくらいのものまで、300本ほど育てています。いつか美人林のようになるのを夢みて・・・。

ブログは初めてですが、ガンバって更新していきますので、よろしくお付き合いください!!

知って得する魔法の「小冊子」限定プレゼント無料

  • 小冊子
  • イベント